この記事では引き続き商品設計について
解説していきます。
商品を作る際の注意点としては、
「市場が求めている事・もの」を
提供しないといけません。
どんなに自分が作りたいことでも
買い手がいなかったら取引が成立しません。
ですが、ここで注意点があります。
それは、マーケットばかりに集中して
自分がやりたくないこと、
興味がないことを仕事にすると、
「長く続かない」ということです。
1年2年であれば、
無理をしてでも続きますが、
長くは続きません。
事業を作る上で「持続可能」かどうかは
重要です。
せっかく労力を掛けて設計しても
すぐにダメになってしまっては
投資対効果が悪いですからね。
では、どうしたらよいか?ですが、
結論としては、市場が求めていることと、
自分がやりたいことの重なる部分で仕事をすることです。
具体的に解説します。
「市場が求めること」と「自分がやりたいこと」
立ち上げた事業に持続性を持たせるためには、
- 市場が求めること
- 自分がやりたいこと
の折衷案を取る必要があります。
イメージにするとこうです
↓ ↓ ↓
プロダクトアウトとマーケットインとインサイドアウトとアウトサイドイン
マーケットが求めることと
自分がやりたいことの二つは
事業をしていく上で常に付きまとう考え方です。
そして、往々にして
二つのバランスを取ることは難しいです。
気を抜くと、すぐに自分よがりになってしまったり、
なんのために仕事をしているのかわからなくなります。
こういう状態になると、
成果が出づらくなりますので
充足感が欠如していきます。
それを防ぐためにも
二つの事象のバンスをとって
事業を進める必要があります。
- 市場が求めること
- 自分がやりたいこと
この二つは重要であるので
様々な形で論じられています。
そのため同様の意味合いが
多様な呼び方をされています。
ここでは、共通する意味合いの単語を
整理しておきます。
マーケットイン
マーケットインは、市場のニーズを汲み取って
製品やサービスを作る方法です。
反対のアプローチがプロダクトアウトです。
高度経済成長期では、市場に製品が足りていなかったため
「作れば売れる」という状況でした。
しかし、市場が成熟していくと
「必要な物語りていない」状況ではなくなり、
ただ作れば売れるわけではなくなりました。
そこで、企業は市場が何を求めているに注目して、
製品やサービスを開発していきました。
プロダクトアウト
プロダクトアウトは
「自分がやりたいこと」に類似する言葉です。
プロダクトアウトの反対は
マーケットインと呼ばれる手法です。
市場からアプローチではなく、
自社に注目する方法です。
自社の企業理念やビジョン、
できることややってきたことを深堀り
製品やサービスを作っていく方法です。
iPhoneを作ったアップルや
自動車メーカーのフォードが
例に上がることが多いです。
iPhoneは従来の携帯電話の常識を覆す製品でした。
マーケットではだれも
全面タッチパネルの携帯を出してください!
とは言っていません。
つまり、マーケットに注目していては
開発されなかった製品ということです。
自動車を普及させたヘンリー・フォードも
もし顧客に、彼らの望むことを聞いていたら
彼らは「もっと早い馬がほしい」と言っただろう。
と発言しています。
馬車や馬が移動手段の常識だった世界では、
誰も「車を作ってください」とは言わなかったわけです。
アウトサイドイン
アウトサイドインは
マーケットインと類似する考え方です。
外側に注目して改善を図る手法のことです。
インサイドアウト
インサウドアウトは、
プロダクト・アウトと類似する考え方です。
内側に注目をして
改善を図る手法のことです。
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