商品設計の大枠の設計が完了したら、
次はカリキュラムを設計しましょう。
商品設計ができたということは、
旅の目的地が定まっているということです。
目的地とは
「より良い未来」であり
ビフォーアフターの「アフター」ですね。
私達のこの商品やサービスを買ってくれたら、
こんな未来を実現することができますよ!
というオファーが定まったということです。
つまり、
- What(何が成されるか/何が手に入るか?)
- Where(どこへ行くか?)
が定まったわけです。
ここで次に考えるべきことは、
- how(どうやって)
です。
この「how」こそが「カリキュラム」であり、
現状とより良い未来をつなぐ架け橋になるものです。
↓ ↓ ↓
それでは、具体的にカリキュラムの作り方を見ていきましょう。
カリキュラムは地図です
カリキュラムのイメージをより鮮明にするために、
たとえ話で考えてみましょう。
今、あなたは
全く知らない土地(国内でも海外でも)に
いると思ってください。
そこに、ツアーガイドが現れて、
このように言います。
普通の人は一人ではたどり着けない
こんな素敵な場所があります。楽しそうですよね。
良さそうですよね。
いってみたいですよね。
その話を聞いていると、
目的地は魅力的で、
人生で一度は味わってみたいな〜と
あなたは思いました。
わかりました。
行ってみたいです!と、
あなたは旅立ちを決意します。
ここで、このように思いませんか?
その秘境の目的地、めちゃくちゃええやん!素敵やん!
行ってみたいわ〜〜!!で、どうやって行くの???
そう尋ねると、
ツアーガイドはこう言いました。
これが目的地までの地図です。
今、ここにいます。
目的地はここです。これくらい離れています。
でも、一歩ずつ着実に進んでいけば
絶対にたどりつけます。でも、一人で勝手にやると、
迷子になるし、
分かりづらい道もあるので
私と一緒に行きましょう。目的地に安全にたどり着くまでの
チェックポイントは全部で10個あります。10個のチェックポイントは
それぞれ地図に書いてあります。ここと、こと、これですね。
このチェックポイントを気にしながら進めば、
迷子になることはありません。私も一緒に行くから、
より安全です。それぞれのチェックポイントを通過する時
どういう状態になるか?も
軽く説明しておきますね。チェックポイント1を通過すると、
「きれいな湖」が見えますチェックポイント2を通過すると、
「きれいな海」が見えますチェックポイント3を通過すると、
「休憩できる山小屋」があります。なんとなくイメージできましたか?
今はまだよくわからなくても、
進んでいけばわかってきます。もし、現在地がわからなくなって
不安になったら、
必ず地図を見ましょう。
それを見れば、わかりやすいです。地図を見ても、不安が解消されなかったら、
ガイドである僕に聞いてください。
いつでもお答えします。それでは、準備ができたら、
出発しましょう。出発日時は、8月1日の10時です。
楽しみにしていてくださいね!
ガイド=私達、地図=カリキュラム
なんとなくイメージは付きましたでしょうか。
読みながら察していただいたと思いますが、
上記たとえ話のそれぞれの役割は
- 目的地=講座やサービスの終了後
- 旅行者=お客さん
- ガイド=私たち事業者
- 地図=カリキュラム
となっています。
目的地がわかり、
行ってみたいな!と感じたら
次に気になることは
「どうやってやったらいいの?」です。
この質問のへのアンサーこそが、
カリキュラムです。
カリキュラム制作のポイント
それでは、カリキュラムを制作する際の
ポイントについて解説していきます。
結論から言うと、
下記3つがポイントです。
- しっかりステップになっているか?
- 行間が深すぎないか?
- 完了状態を明確にする
- その時お客さんはどういう気持ち?どういうセリフを言えばOK?
- どのようなアウトプット(制作)ができればOK?
冒頭で
カリキュラムとは現状とより良い未来をつなぐ架け橋になるもの
とお伝えしました。
「架け橋」なわけですから、
その橋がしっかり渡りきれることが大事です。
途中に何段か抜けていたり、
あまりに歩きづらいと
渡り切ることはできません。
それでは、下記で
それぞれ、解説していきます。
しっかりステップになっているか?
最も重要なのがここです。
カリキュラムはしっかりとステップに
なっていることが非常に重要です。
ステップになっているということは、
- 迷わない1本道になっている
- 順序立てられている
ということです。
ステップ1が完了して初めて、
ステップ2に行きます。
ステップ2が完了していないのに、
ステップ5へ進むことは
あってはいけません。
上記のケースで、もしも
ステップ3、ステップ4を
こなしていなくても
ステップ5へ進めてしまうのであれば、
それは、そもそも、ステップ3とステップ4は
不要だったということです。
カリキュラムは、少なすぎても
多すぎてもだめです。
目的(商品のオファー)を達成するために
「過不足なく」作る必要があります。
その瞬間は一つのことしかやっていないはず
事業者の中には、
カリキュラム制作での「ステップ化」に
苦手意識を持つ方もいらっしゃると思います。
このときに意識して頂きたいことは、
「人間は同時に一つのこととしかできない」
ということです。
Aを完了してもらうために、
3つの要素が必要だったとしても、
3つを同時に学習することはできません。
いや、私は同時にやりました!
と、思うかもしれないですが、
厳密に思い出してみてください。
違うはずです。
Aにトライして、Bにトライして、
わからなくて、Aに戻ってきた。
など、必ず一つの行動の連続になっているはずです。
一つの行動の積み重ね、というステップにしないと
お客さんはより良い未来にたどり着けません。
逆の立場(お客さんの立場)を
イメージして頂きたいのですが、
あなたが何かを習いにったときに、
3つテキストを渡されたとします。
その場面を想像すると、
すみません、まず、どれからやったらいいんですか?
という感想を抱くはずです。
あなたの商品がステップ化されていないということは、
お客さんが同じ感想を頂いているということです。
講座の中でクライアントは、
- 動画で視聴する
- ワークをする
- 個別コンサルを受ける
- セミナーを受ける
などに取り組むことになるはずです。
これらを、時系列で考え、
一つの流れにすることが重要です。
行間が深すぎないか
カリキュラムを制作する際に
僕たち事業者が気をつけるべきことの一つに
「行間が深すぎないか」があります。
頑張って
ステップ1 → ステップ2 → ステップ3 → ・・・・
と設計していても、
ステップ1と2の間が
- 飛んでいる
- レベルが高すぎると
お客さんは挫折します。
「なにこれ、できない…」となるわけです。
僕たち事業者は、
普通の人が頑張って意識してもできないことを
自然にできる「知識・スキル」を有しています。
だからこそ、
誰かにとっての
より良い未来を体現できています。
「自然にできる」と書きましたが、
これは「無意識でできる」ことです。
ですので、言語化してくれと
言われると逆に難しいものです。
例えば、
水を飲むときの喉の動きを教えて下さい
と言われたら、
少し困りませんか?
なぜなら、多くの人は
自然に水を飲むことをしているからです。
ですから、これを言語化しようと思ったら、
いつも自分が自然に実行していることを
「つぶさに観察する」ことが必要です。
カリキュラムの行間が深すぎないか
意識してチェックをしましょう。
- 「小学校4年生でもできるか?」と
問いかけながら進める - 信頼できる身近な方や
コンサル相手に相談する
などは非常に有効です。
試してみてくださいね。
完了状態を明確にする
上記では1つ目のポイント
「ステップ化する」を解説しました。
2つ目のポイントは
お客さんのそのステップ完了時の状態を明確にする
ということです。
繰り返しになりますが
商品やサービスを購入してもらうということは、
より良い未来につれていく、ということです。
↓ ↓ ↓
これは、見方を変えると
お客さんは現状では持っていない
- 知識
- スキル
- 考え方
を、獲得して状況を変化させていくということです。
ということは、
ステップを進むごとに「変化」が
必要になるわけです。
その変化の進捗度合いを
しっかりと言語化することが
非常に重要です。
わかりやすいところで言うと、
学校のテストのようなものです。
(実際にテストをする必要はありませんが)
どこまでの知識が獲得できて
定着できているのか?
僕たち事業者(教育者)は
これをしっかりと判断しないといけません。
この基準を曖昧にしたまま進めると
成果が出ず、
より良い未来も手に入りません。
逆に言うと、
各ステップで進捗を判断できていれば
カリキュラム完了時には
自然と「よい良い未来」を獲得できます。
では、どのようにして
知識やスキルの定着度合いを測るか?ですが、
アウトプットの提出が一番簡単です。
このステップでは、
この知識とスキルが獲得できているはずなので
このアウトプットを出してもらおう
という考え方です。
「そのアウトプット」を出すためは
- どのような知識(これを動画講義やセミナーなどで伝える)が必要か?
- どのようなサポート(ZOOMやリアルセミナー)があればできるか?
という、逆算の考え方もできます。
↑
より良い未来を手に入れるために、
アウトプットできる「スキル・知識」が必要、
という順番です。
アウトプットができることが「目的」ではないので
目的と手段を逆転させないように
気をつけてくださいね。
各ステップでの習得度を
アウトプットで管理するは有効ですが、
そのタイミングで
お客さんはどういう気持ちになっていればいいか?
(なんというセリフを言っているか?)
も合わせて考えると、
より洗練されたカリキュラムになります。
ぜひ考えてみてくださいね。
カリキュラムシートを埋めてみる
この記事では色々と書いていきましたが、
まとめるためのシートも作成しました。
↓ ↓ ↓
上記シートは、GoogleSpreadsheetという
クラウド上の表計算アプリで制作しました。
ご自身のGoogle Driveにコピーいただければ
自由に編集ができます。
↓ ↓ ↓
上記ボタンのリンクで表示されるシートは
工藤がオーナーになっており、
編集できませんのでご注意ください。
Google Spreadsheetのコピー方法は
下記動画をご覧ください。
先に困るか、後で困るか
最後に、カリキュラム制作の心構えについて
書いておきます。
カリキュラム制作は、結論から言うと
「そこそこ大変」です 笑
一日二日でできるものではないです。
場合によっては、一度作っている商品も
破壊し、再構築することが求められます。
ですが、苦労をしてでもやる意味は
十二分にあります。
綿密なカリキュラム制作なくして、
生徒さんの成果は出ません。
綿密に設計しても
やってみてエラーがでるのですから、
適当にカリキュラムを作って
うまくいくわけがない、と僕は考えています。
カリキュラム制作は大変ですが、
これを放棄してローンチすると、
大変さが10倍になって返ってきます。
商品を購入しても
お客さんは成果が出ないわけですから、
時にはクレームも来るかもしれません。
もちろん、カリキュラムを仮で制作して、
モニターを募って改善していく方法もあります。
しかし、それにしても
今できることを最大限して
商品を設計しておきたいものです。
カリキュラムを事前に制作しよう!と
お伝えすると
ケースバイケースなので、
やってみないとわからない
という返答をする方がいます。
気持ちはわかりますが、
「では、どういうパターンがあるんですか?」
「一旦3つでいいので教えて下さい」
と伝えても、
何も答えられません。
ですから、実際のところは
「パターンが沢山あるため、
そのときにならないと判断がつかない」
ということではなく
「単純に何も考えていない」
ということが事実です。
色々パターンがあるように感じても、
紙に書き出してみると、
大抵の人は10個も書けないです。
ですので、
事前にしっかり向き合うことで
ほとんどのケースは「想定内」にすることができます。
商品に対しての自身が圧倒的に変わる
カリキュラム制作をしっかりとこなすと
自社商品についての自信が桁違いに上がります。
入り口と出口(ビフォー・アフター)、
その導線(カリキュラム)を
これでもか、と考えるわけですから、
成功イメージが格段に上がります。
○○な人がこのプログラムをやりきってくれたら
必ずこうなります!
と自信を持って言えるようになります。
ところで、
「商品に自信がない」
(気持ちはわかりますが)
原因の多くは、結局「曖昧だから」に他なりません。
カリキュラムを制作すると
できることとできないことが明確になります。
ですので、個別相談の際にも
YES or NOがしっかり答えられます。
「曖昧でよくわかっていない」から、
お客さんの期待値コントロールができなかったり、
非ターゲットを入会させてしまったりします。
ということで、
カリキュラム制作ができると、
何もかもよくなりますので
頑張りましょう。
色々書きましたが、
これをやったら生徒さんはこうなってくれるよな!
というイメージがたくさん湧くので、
僕はカリキュラム制作は、とても楽しいです。
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